最近、ピート・ウォーカーさんの「複雑性PTSD」を読み、気づきをまとめました。
この本はセラピストさんの配信でたまたま知り
図書館で借りて、これは良い!と思い買いました♪
学びの多い本なのですが、あえて気づきをピックアップしてまとめました。
過去のトラウマに悩まされている方にお勧めの本です。
くわしくはこちら↓
複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ [ ピート・ウォーカー ]
複雑性PTSDとは?
この本では、PTSDより深刻な状態と書かれています。
複雑性PTSDには、5つの特徴があります。
5つとは、感情的フラッシュバック、有害な恥、悪意ある内なる批判家、自己放棄、社会不安が主な特徴です。
複雑性PTSDの原因は、この本では身体的虐待よりも、精神的、言語的虐待によるものと書かれいています。
さらに言えば、感情的ネグレクトがトラウマの核となると書かれいています。
身体的な虐待よりも、それを受けてどう感じたかの方がダメージが大きいと
自分でブログを書いていて思いましたし
自分の実体験ベースでも、感情的ネグレクトのダメージは計り知れないと思いますね。
しかし、複雑性PTSDは、遺伝的なものではなく、環境によっておこるものであるので
回復は可能であると書かれていて、これは希望のある話ですね。
ほどほどに良い関係性
家族、友人やセラピストなどあらゆる人間関係はほどほとが良いと書かれています。
この話は、「そうだな」と共感しましたね。
本ではウィニコットの言葉も引用されていて
「子供にとって、親は完璧である必要はない」
とも書かれていました。
ほどほとが良いと思うことで
人間関係に対する完璧主義的な期待を打ち砕くことになります。
人間関係において
「ある程度の意見の相違や不満、失望があるのが普通」
とも書かれており
まさにその通りだなと思いますが
完璧主義の自分になると批判的になりがちな自分もいるなと感じますね。
人間関係における対立の扱い方を学ぶ
これも個人的に大きな気づきでした。
トラウマと向き合い、癒し、統合する話はよくありますが
人間関係の中で対立の扱い方を学ぶという考え方はあまり意識していませんでしたね。
対立の扱い方の重要なポイントは
お互いを尊重した対話が必要(協働的ラポールの修復)と書かれていて
具体例を交えて、尊重した対話のステップも書かれいます。
その他に
「無防備さがかけがえのない親密さにつながる」
と書かれていて、無防備さをさらけ出すことで、相手も弱さを出しやすくなり
親密さや関係性の修復につながることも書かれています。
これも確かにそうだなと思いますが
無防備な自分を出すのは、勇気がいるなぁと思いました。
どこかで無意識にガードしている自分がいるなと感じますね。
その他に、満たされていない発達上のニーズを満たす(自分自身にで与える母親的養育、父親的養育)の話や
自分の中にとどまる(自分の経験の中にとどまるように努力する)
さらに、「私は承認されなくても構わない」話などが、個人的に気づきとなりました。
具体例を読むと、フラッシュバックが起きてしまう内容もありましたが
トラウマとの向き合い方を学ぶのにおすすめな本です。
くわしくはこちら↓
複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ [ ピート・ウォーカー ]